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2008/10/12 技術的体験論文の最重要箇所「ポイント法」とは?

みなさんこんにちは。
 
技術士一次試験はいよいよ明日に迫りました。
 
一次試験を受験される方は、ぜひ明日早起きして、
これまでやってきた内容を一度全ておさらいしてみてください。
そして、試験会場には遅くとも1時間前には着くようにしておいて、
試験開始までに、会場の雰囲気などにも慣れた上で、
最後の猛烈なラストスパートを仕掛けてみてください。

というのは、最も効率的な勉強ができるのは、試験直前なのです。
試験会場での試験直前の勉強は、
1年前の1週間分ぐらいに相当するだけの効果がありますので、
ゼッタイに合格したいと切望するあなたは、ぜひトライしてみてください。

また、受験票や筆記用具など、明日必要になると思われるものは、
今日のうちに用意してカバンに入れておくのは当然ですね。
当日の心と体の負荷を可能な限り減らしておかないと、
運を天に任せる、という最高の心境に至れません。
ご検討をお祈りしております。
試験が終わりましたら、試験の感想など、
ぜひメールにてお知らせください。
 
さて、本日は、
前々回に引き続いて、
技術士二次試験の技術的体験論文についてお話したいと思います。
前々回は、
技術的体験論文で問われていることは、
「あなたがやったこと」ではなく、
「あなたが課題と感じたこと」であり、またそれに対して
「あなたが考えた解決策」を示した上で、
「あなたがやったこと」を述べる。そして最後に
「その結果どうだったか」について示す、と説明をいたしました。
 
それを受けて、今回は、
「あなたが考えた解決策」について、
あなたがどう考えてその解決策を採用するにいたったか、という、
技術的体験論文の最重要箇所についてお話したいと思います。

当然、解決策を考案するわけですから、
問題点についての説明が予めなされていなければなりません。
 
その問題点については、前々回の配信で、
机上の理論を適用した場合に現場で起こる問題にしたほうが
あなたのオリジナリティが発揮しやすい、
とお話いたしました。
そのようなレベルの問題点について予め述べておいてください。

そして、次に肝心な解決方法なのですが、
ここからの道のりは、まだ誰も歩んだことのない、
あなただけの思考プロセスでなければなりません。
だからといって、なにも構えてしまう必要はありません。
なぜなら、あなたは既にもうその問題点を解決してしまっているのですから、
あとは無意識のうちにやってしまったことを整理して、
相手に伝わりやすくあなたの判断に関する情報を加工するか、
ということだけなのです。
 
どういうことかというと、問題点を解決するにあたって、
当然あなたはその問題点を分析して、
こうすれば解決するのではないか、
という仮説を立てた上で、
それを実行して解決しているはずなのです。
そのようなプロセスを自らが辿っていることに気がついていない方がいるかもしれませんが、
実は、そのように辿っているはずなのです。
それをきちんと整理して論文に記しましょう。

これについて、私の場合を例に説明していきましょう。

私の場合は、前々回もお話したとおり、
湾のシミュレーションが論文ネタだったのですが、
いかに養殖に由来する汚濁負荷をシミュレーションモデルに組み込むか、
ということがまず一つ目の問題点であると、私は考えていました。
それについては、
養殖のふんを水面直下のいかだ付近からシミュレーションに組み入れるのではなく、
ふんが重く急速に落下することに着目して、
底泥からの溶出として養殖由来の汚濁負荷をシミュレーションに
組み込むことを考えたのです。
つまり、私が「ふんは重い」という事実に着目した結果、
どうやって養殖負荷をシミュレーションに反映させるか
という問題点を解決する仮説を立てることができたのです。

しかし、ここでさらなる問題点が浮かび上がりました。
通常、湾の汚濁解析を行う場合には、
底泥からの負荷というものを考慮することが一般的だったのです。
つまり、養殖がおこなわれていない海底からも底泥から汚濁負荷が溶出してくる、
という常識の中で、どのように養殖に由来する底泥を考慮するか、
という問題点だったのです。

私は、その問題を解決するために、どんなことに着目すべきか考えてみました。
そして、
「養殖由来負荷は養殖筏の直下にしか堆積しない」
という点がポイントであると私は考えたのです。
そして、シミュレーション上で海底の属性を二つに分けることにしたのです。
つまり、筏の直下とそれ以外、ということですね。
そして、筏の直下の海底には養殖由来負荷を、
また筏直下以外の海底には通常の底泥溶出負荷を割り当てれば
この問題が解決するのではないか、と考えたのです。

以上の内容が、
「私が考えた解決策」
つまり仮説になりますね。

もう、お気づきだとは思いますが、ここで重要なのは、
問題を解決するにあたって、どのような事実がポイントであると考えたのか、
が大事なのです。
つまり、
養殖負荷のシミュレーションへの組み込み方の問題点については、
「ふんが重く急速に落下することに私は着目した」
つまり、海底からの溶出と考えた、ということであり、
普通の海底の溶出負荷と養殖由来負荷との区別の仕方という問題点については
「養殖由来負荷は養殖筏の直下にしか堆積しないという点がポイントであると私は考えた」
として、養殖負荷は養殖筏直下の海底のみに与えた、ということです。

このように、ある問題点について、
それを解決するための仮説をあなたが考え出す際に、
どんな点をポイントとして考えて、その仮説をつくるにいたったのか、
ということを明記すればよいのです。

ここまで論文に書ければ、あとは、
その仮説を実行することによって問題を解決したという事実関係だけを
書けばよいことになります。
私の場合、湾の中でどのくらい筏が浮いているか、
ということを平面的に押さえて、単位面積辺りの負荷溶出量を、
一般の海底、養殖筏直下の海底、について各々設定したのです。
そして、湾のシミュレーションを行った結果、再現性を得ることができたのです。

以上のように、技術的体験論文においては、
単にあなたが行った課題解決方法を業務報告的に漫然と記述するのではなく、
問題を解決するための仮説をあなたなりに立てて、
そういう判断に至るには、あなたがどのようなことをポイントとして考えたのか、
について触れる必要があります。
それを記述するだけで、業務報告が技術的体験論文に
ダイナミックに変貌することになります。

テレビ番組で「行列のできる法律相談所」というのがありますね。
あの番組は、とあるテーマについてのVTRがながれた後に、
「この訴えのポイント」というナレーションが入りますね。
要は、アレです。
あなたが考えたこの問題点の解決のポイントを論文の中に盛り込むことなのです。
番組ではその後4人の弁護士がその論点について独自の、
すなわちオリジナリティあふれる見解を述べますが、
技術的体験論文の場合は、あなた一人だけ、という、その違いだけです。
ですから、
「私は、・・・がポイントである、と考えた。そして、・・・であればこの問題は解決するはずだ、と考えた」
という部分を論文に組み込めばよいのです。

本日は、技術的体験論文を書く上で、一番大事な部分についてお話いたしました。

次回は、
さらに技術的体験論文のグレードをあげるための
工夫についてお話ししていきます。

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