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総合技術監理の視点を持つ技術者かどうかの分かれ目

総合技術監理部門では、多くの場合、必須科目のみが対象となる

おそらく既に建設部門や電気電子部門といった各技術部門の技術士であろうあなたが、これから総合技術監理部門の試験を受験するにあたって、
“総監試験ではいったいどのような資質が問われるのか”
ということをあらかじめ整理しておくのは、きわめて重要なことです。

つまり、トレーニングを開始する前に、ハードルの位置とその高さを調べておくことによって、より効率的に学習を進めることが可能になるからです。

これについて、日本技術士会のホームページに、総合技術監理部門について以下のような記述があります。
 必須科目  「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び
応用能力(択一式)
 60%以上の得点 
 「総合技術監理部門」に関する課題解決能力及び
応用能力(記述式)
 選択科目  「技術部門」全般にわたる専門知識  60%以上の得点
 「選択科目」に関する専門知識及び応用能力  60%以上の得点
 「選択科目」に関する課題解決能力
 出典:平成26年度技術士試験合否決定基準

このように、総合技術監理部門は、他の技術士二次試験と同様、選択科目と必須科目に分かれています。
ただし、選択科目については、ほとんどの受験者がすでに技術士ですので、多くの方が免除になっているのが実際のところです。
これは、有資格者ということで『選択科目については合格点に達しているはず』という考え方によるものです。

もっとも、技術士の『資質向上』は責務の一つに挙げられていますので、もし技術士合格の時点から技術レベルが落ちていたら、それは義務違反という解釈になってしまうのです。
日々の研鑽を怠らないことは、当然のことですね。

そのためにも、「技術士二次試験 筆記試験のポイント」で述べている技術ノートは、技術士合格後も常に携帯し、アップデートを怠らないことが大切です。
技術ノートを開く頻度こそ少なくはなるでしょうが、決して“思い出の品”化させてはなりません。
技術ノートはいわばあなたの“シークレット・シンクタンク”なのですから、あなたが技術者である間は、技術ノートも現役引退させてはならないのです。
くれぐれも『二次試験が終わって・・・それっきり・・・』などということにならないようにご注意ください。

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首尾よく業務を完了させることが総監技術士の生命線

ところで、“総合技術監理”などという名前をきくと、とてもとっつきにくい技術、とあなたは感じてしまうかもしれません。

したがって、このような総合技術監理部門をわかりやすく表現すると、
『プロジェクトを首尾よく完了するために、途中で起こる様々な障害に対して、5つの管理技術を適用しながら解決していき、そして当初の目的を達成する技術』
ということになると私は考えています。

言い換えると、総合技術監理部門という資格は社会的、技術的な観点からバランス感覚のある技術者に与えられるもの、となりましょう。

あなたが既に取得している各技術部門の技術士資格は、その技術部門において「工学的な観点から深く広い専門知識にもとづいた問題解決技術力がある」ということを証明するものになります。
しかし、その技術を実際に適用する場合、なかなか机上の計算どおりに進まない事態に陥ることがよくあることは、あなたもご承知のことでしょう。

実際に工学的な技術を用いて実際の業務を遂行していくにあたっては、単なる技術的課題のほかに
『いかに経済的に済ませるか』
『環境への負荷をいかに減らすか』
『どのように安全を確保するか』
『いかに人間関係を円滑にしていくか』
といった様々な制約条件に注意を払う必要が生じるのです。

そのような様々な現場特有の各種条件を背負いながら、既に技術士として担保されている工学的な技術力をあなたは発揮する必要があるのです。

実社会に厳然と存在する様々な障害の中で、業務上のトレードオフの問題をバランスよく解決していき、所定の目的を達成しようとするかが、総合技術監理の視点を持つ技術者かどうかの評価の分かれ目なのです。

つまり、どんな問題が起こったとしても、そこから逃げず、最終的に首尾よく業務を完了させることが、総監技術士の生命線なのです。

さらに、それをあなたの実績にもとづいて示す必要があるのです。
理解しているだけではダメなのです。

“5つの管理技術”は総監技術士の一つの要件に過ぎない

このように、優れた工学的技術力に任せて課題の解決を図ろうとする観点だけでは、総監技術士としては不十分なのです。

工学的見地から課題は解決できたとしても、決してそれが業務全般、そして社会として最良の解決方法ではない可能性があるからです。

総監技術士にはこのような側面があるため、いわゆる“技術屋”にとってこの総合技術監理部門はパスすることが極めて難しい資格といえるでしょう。
経験を積めさえすれば・・・という面のあるその他の技術部門とはすこし様相が異なる、ということがお分かりいただけるでしょうか。

総合技術監理には“5つの管理技術”という代表的な概念があります。
これは、総合技術監理部門の背骨ともいえる非常に基本的なものではありますが、この“5つの管理技術”をきちんと理解しているかどうかは、総合技術監理の技術士としてあくまで一つの要件すぎないのです。

総監技術士は、決して青本に書いてあるこれらの概念に依存するのではありません。
それらに十分配慮して業務を首尾よく解決していこうという、あなたのひたむきで、したたかな姿勢こそが、総監技術士に求められる最重要事項なのです。

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あなたは、実はトレードオフ解決の実績を十分に積んでいる

しかし、あまり心配する必要はありません。
先ほどの“5つの管理技術”といっても、上記のとおり、初めて聞くような特別なスキルではありません。
普段から意識しなければいけないことをすこし難しく表現しただけ、といえなくもありません。

誰でも責任者という立場にたてば、いわゆる“アチラを立てればコチラがたたず”という問題、これをトレードオフといったりもしますが、このような問題をいくつも抱えながらもなんとか“うまく解決していく”ということを実践しているはずなのですから。

ただ、もしあなたがごく若手の技術者で、RCCMなどの資格も持っていないためにこれまでプロジェクトの責任者、もしくはそれに準じた立場を務めたことがないという場合、コスト管理や人的資源管理などあまり直面するチャンスは少なかったものと考えられます。
このような場合は、総合技術監理の技術力を養成、または発揮できるような体験を積むことが出来ていないということになるのかもしれません。

しかし、これを言い換えると、あなたが実質的な責任を負わされているプロジェクトをこれまでに一つでも持ったことがあるのであれば、かならずや5つの管理技術を適用しなければならない場面もあったはずです。

このようなことから、『5つの管理技術を現場に適用して、そしてプロジェクトの円満な完了という成果を達成した経験があるか』ということが、総合技術監理部門の技術士としての重要な要件になるのです


このように、あなたがすべきことは、これまでに無意識のうちにやってきたバランスをとるための思考や行為を、5つの管理技術のカテゴリーの中に落とし込んでいくことだけでよいのです。

実は、これが総合技術監理の本質なのです。

  1. 総合技術監理技術を持つ技術者かどうかの分かれ目
  2. 総合技術監理部門取得の意義
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  5. 総合技術監理部門 口頭試験のポイント

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