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総合技術監理部門取得の意義

技術士総合技術監理部門は“魅力が無い”技術者最高資格

あなたは、この技術士総合技術監理部門の取得に、一体何を期待するのでしょうか。
それが明確になってないと、学習が受身になってしまいますよね。
受身の学習は、あなたから貴重な、とっても貴重な時間を奪うばかりで、何ら成果をもたらしません。

ですから、技術士総合技術監理部門の学習を始める前に、ぜひ『学習の意義』をきちんと認識して、目的を明確にしておきましょう。

その件について、あくまでも私の所感ですが・・・。

事実関係だけ申し上げると、技術士総合技術監理部門を取得しても、短期にそれほど“お給料”はあがりません。
私の場合、年収で20万円ぐらいだったでしょうか。
特に昇進することもありませんでした。

技術士二次試験を合格したときには、経験年数の割りにかなり早い取得だったので、2階級特進を果たせたのですが、ことこの技術士総合技術監理部門については、同じく極めて早い取得だったのにも関わらず・・・。

対外的に変わったところといえば・・・せいぜい、名刺が賑やかになったことくらいでしょうか。『技術士総合技術監理部門』という技術者として最高の箔付きに反応する顧客は、実際のところあまりいませんでした。

このように、事実関係だけを述べても、技術士総合技術監理部門の合格がそういった外部の状況の変化をあまりもたらさないのは、おそらく間違いのないところです。・・・。

それだけ言うと、あなたは技術士総合技術監理部門について、『なんだか魅力がない資格だなあ』と思われてしまうかもしれません。

でも、あなたにはもう少しだけ考えを深めていただきたいのです。

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あなたの幸せ不幸せは“パンひとつ”で覆える程度のものか

というのは、技術士総合技術監理部門の資格を持っているのと持ってないのとでは、技術者としてのスケールがまったく違うということが言えるのです。

もっとも、本講座はあなたのような一個人が技術士の学習を通じて会社などといった組織から自立することを目指していますので、昇給とか昇進とか、こういったことを取得動機として考えることは無意味であると断じています。
昇給とか昇進などといったものは、単にあなたが所属する組織の自分に対する評価が具現化したものに過ぎないのです。

会社の状態が思わしくなかったり、昇進させるべき人員があなた以外にもたくさん滞っていたりした場合、技術士だからといって、あなたが期待するほどの見返りは無くなるのが合理的なのです。
すなわち、同じレベルの人であっても、所属する組織の状態によってまったく扱いが異なってしまう程度のものでしかないのです。

一喜一憂することが、まったく無意味なのです。

たとえ話で説明すると、組織の自分に対する評価というのは、突き詰めて考えると
「あの会社の人は昼飯にパンを余計に一つ買えるけど、私は買えない」
というだけのものなのです。

そのパン一つがあなたに幸せをもたらすのならば、とても意義のあることでしょう。

しかし、あなたの幸せと不幸せは、パン一つあるかないかで大逆転してしまう程度の、そんな軽薄で、つまらないものなのでしょうか?

そのようなことを申し上げた上で、もう少しあなたは考えを進めていきましょう。

改めて、技術士総合技術監理部門の技術そのものという角度から考えてみよう。

ご存知のとおり、技術士総合技術監理部門の「5つの管理技術」とは、経済性管理、情報管理、人的資源管理、社会環境管理、そして安全管理になります。

これらの中には基本的に対顧客との中で有効な技術力とはいえないものがあります。
経済性管理(いかにお金をかけずにプロジェクトを遂行するか)、人的資源管理(いかに人を育ててプロジェクトを遂行するか)などというのは、顧客の側からすると、あくまでもプロジェクト内部の問題である以上、あまりピンとこないのは仕方がありません。

つまり、仮にあなたがこの資格を取得しているからといって、顧客側の利益はさほど変らないのです。

先述のわたしの例でも示したとおり、技術士総合技術監理部門という金箔は、組織の外では大してモノを言わない理由が、ここにあります。
※経済性管理について、いかに工法などを工夫して工事等の事業費を安くするか、というのは各技術部門の課題になります。総合技術監理部門が対象とする課題ではありません。

総監技術士にはいずれ組織経営に携わる道が開けてくる

このように、顧客側の立場から考えると、技術士総合技術監理部門の意義というものは、あまり明確にはなりません。

しかし、観点を変えて、あなたの今所属している組織から考えて見たらどうでしょうか。
その観点に立てば、この「5つの管理技術」の重要性が、よくお分かりいただけるはずです。
なぜなら、「5つの管理技術」である、いかにお金をかけずにやるか、いかに人を育てていくか、などというのは、あなたが所属している組織が抱える普遍的なテーマそのものではないですか!

プロジェクトの責任者として首尾よく遂行させていく上では、当然、ベースとして当該の技術分野における専門技術がなくてはなりません。
しかし、それだけでは片手落ちで、いかにしてコストの面でプロジェクト内の調整をつけるか、というバランス感覚も絶対に求められます。

また、責任者であれば、当然後継者を育てる、という責務もありますから、プロジェクトを遂行しながら人も育てていかなくてはならない、という、これもバランスです。
このようなバランスを、社会環境、安全管理、そして情報管理についても行っていかなくてはならないのです。

技術者としてそのようなバランスがとれていないと、あなたの組織の社会に対するサービスが継続的に実施していくことができないからです。

社会があって、はじめてあなたの組織があるのです。
したがって、社会のルールに適合したプロジェクトの遂行ができなければ、いかに工学的にすばらしい技術をもって課題を解決したところで、社会的観点からは決して高く評価されることはないのです。

そういう意味で、私は、この技術士総合技術監理部門の取得は、技術者としてのゴール、ゆくゆくは組織経営に携わる可能性がある一流のビジネスマンかどうかのボーダーラインだと考えています。

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あなたはあくまで“ビジネス”としてこの職業に従事している

いわゆる『技術屋』、『職人』という存在があります。
そのような方々の専門技術力には、そのようになりたくてもなれない私は多大な敬意を払っています。
しかし、敢えてあなたのために誤解を恐れずに言えば、このような方々は、組織としてバランスが重要であることを理解しているかどうかという点からいえば、不完全な存在とも言えるのです。
技術業務は任せられても、組織経営は任せられない存在なのです。

この『技術屋』『職人』と『一流のビジネスマン』の違い。
あなたなら、この違いを認識していただけるでしょう。

区別ができているのであれば、通常、人間はよりグレードの高い方を志向します。
そして、グレードの高いほうに自分がふさわしいはずだと思うなら、それを証明したくなります。
それが、技術士総合技術監理部門の取得のモチベーションなのではないかと私は考えます。
いわば、社会に生きる自分としての自己満足、といってもいいかもしれません。
すくなくとも、現段階では、そのような評価は誤っているとは思えません。

言い換えると、あくまでも我々はビジネスとしてこの職業に従事しているのだ、という大前提に立ち返って、この資格の有用性を再認識する必要もあるのではないでしょうか。
つまり、技術者である前に、ビジネスマンである必要があると思うのです。

あなたはどう思いますか?どう感じますか?

なんとなく総監でも受けてみようか・・・は愚行

私は、あなたが学習を開始する前に、あなたなりの解釈を行って、総監技術士の取得の有用性を整理してみることをお勧めいたします。

仮に、その結果、『総合技術監理部門はとっても仕方がない』という結論になるのであれば、それはそれでいいと思います。
あなたが主体的に考えた結果なのであれば、尊重すべき結論なのです。

ともかく、何の決心もなく『なんとなくみんながやっているから総合技術監理部門を受験してみようと思う』などという、子供のような愚かな判断、行動は、もう慎みましょう。

何ら成果を生まない、むだな努力を強いるだけです。

総合技術監理部門の学習は、当然それなりの負荷をあなたに強いることになります。
なのに、あなたの貴重な、とても貴重な時間を投じるのであれば、あなたのしっかりした洞察にもとづいた決心があって、はじめて総合技術監理部門の技術士取得にいそしむこと、ひいては取得することに意義が生まれるのです。

このように、総監技術士の資格を取得するということは、何か外的変化を期待してモチベーションをあげるものではなくて、あなたの内的スケールアップのため、という、極めて精神性の高いモチベーションを抱きながらチャレンジすることが必要とされるのです。

  1. 総合技術監理技術を持つ技術者かどうかの分かれ目
  2. 総合技術監理部門取得の意義
  3. 総合技術監理部門 青本対策のポイント
  4. 総合技術監理部門 記述式問題対策のポイント
  5. 総合技術監理部門 口頭試験のポイント

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