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総合技術監理部門 記述式問題対策のポイント

総合技術監理部門の記述式問題はサプライズが定着

現在、総合技術監理部門の筆記試験は、午前中に択一式問題、そして午後に記述式問題が出題されています。
このうちの記述式問題は、近年、かなりの難問となっており、多くの受験者を悩ませています。

過去問題は次の日本技術士会のホームページに掲載されています。
まず、何か年分か確認してみてください。

 過去問はこちら⇒総合技術監理部門|公益社団法人 日本技術士会のページ

上記リンクを開いて、記述式の過去数か年分を開いてみてください。
一目瞭然なのですが、いずれも問題文が長く、解答する上での細かな条件も多く、必然、答案も合計3000字にもおよび膨大な量になっています。

総合技術監理部門創設当初は、いわゆる経験論文を模した記述式問題が出題されていました。
しかし、幾度かの出題傾向の変化を経て、ようやくこのような“長文、複雑”といった傾向に定着しつつあると思われます。
したがって、こうした出題傾向はしばらく変わることはないでしょう。
なぜなら、サプライズだからこそ、余裕のない中でバランスの取れた判断を下す必要のある総監技術士の資質の評価には打って付けだからなのです。

実はあなたに有利なサプライズ問題

そのようなサプライズ問題ですが、・・・あなたはあまり心配する必要はありません。
なぜなら、難しい問題に直面するのは、受験者であれば誰しも同じだからです。
問題用紙を開いて長文問題を一瞥して溜息をつくのは、あなただけではなくて、すべての受験者がそうなのです。

ただ、あなたはその溜息の必要すらないかもしれません。
なぜなら、あなたはこの講座でそのような難しい問題への対処法を知ることになるからです。

したがって、サプライズによって難しい出題問題になった場合、それを知らない他の受験者と比べて、あなたはかなり有利になるのです。
問題自体が難しいのは変わりませんが、合否という点からいうと、相当有利になっているのです。

ですからあなたは、誰しもが取り組みやすい簡単な出題になって、あなたの実力の発現がはばまれることをむしろ心配すべきなのです。

サプライズによって問題が難しくなるというのは、むしろあなたにとって歓迎すべき傾向なのです。

総監筆記試験の記述式問題では、問題文を見て、誰でもパニックに陥ります。
しかし、あなたには確かなアドバンテージがあるのですから、ある意味、“落ち着いて”パニックに陥り、そしてそこからしっかりと立ち上がってくることができるのです。

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記述式問題は、まず題意をつぶさに把握していくのが先決

試験開始当初はあなたもそのようにパニックには陥るのですが、いつまでもそのパニックに浸っているわけにはいきません。
まず、長文の問題文を読み解いていかなくてはなりません。
いったいこの問題があなたに何を応えさせようとしているのか。

記述式とはいえ、試験問題として所定の答えがある、という点では択一式とは何ら変わりはありません。
その所定の答え、すなわち答案のポイントを踏まえていなければ、いくら力作の答案を書き上げたところで、実質ゼロ点です。
そうではなく、しっかりと答案のポイントを把握して、それを踏まえた答案になっていれば、多少分量は少なくても、きちんと得点は獲得できるのです。

答案の文章量が問題なのではない、という意識を持ちましょう。
ポイントを的確に踏まえて答案を書いていくと、所定の分量あたりになってしまう、という考え方をとりましょう。

このように、記述式問題においては、いかに答案のポイントを的確に拾い上げるかが、得点に直結するのです。

といっても、答案のポイントを把握することは、本質的にはさほど難しくはありません。
なぜなら、長文の問題文の中に、必ずポイントは明示されているからです。
問題文を二度、三度と丁寧に読んでいくことで、それこそ、一言一句、もれなく辿っていくように熟読することで、それはおのずと明らかになってくるのです。

総合技術監理部門の記述式問題は、必ず、ある業務上の問題について総合技術監理の観点からの解決方法を述べさせる内容になります。
当然、答案も長文になってしまいます。
このとき、解答法を何も規定せずに、自由な解答法を許していては、答案の姿が受験者間でバラバラになってしまい、採点が非常に難しくなります。
したがって、例年、この長文の記述式問題には、必ず細かな答案作成上の制約条件が付されています。
答案のメインストーリーは先ほど申し上げた課題解決の考え方そのものです。
したがって、その内容を、制約条件に適合する形で答案形式にまとめていけば、合格答案を作成することができるのです。

このように、いかに細かな題意までくみ取ることができるかが、高得点を稼ぐための前提条件になるのです。

以上述べたことは、記述式問題対策として、きわめて大切な作業です。
ここで取りこぼすと、そのあとで挽回することは不可能ですから。

答案の記述は、答案ネタと構成を整えてから

あなたの周りの受験者は、あなたがポイントを拾っている最中から、もうカリカリと答案用紙に書き込んでいっているかもしれません。
少々焦ってくるところでもありますが、あなたが答案文章をつらつらと書き綴っていくのは、まだ先の作業です。
まだやるべき下処理があるのです。

なぜなら、まだ段階としては、あなたが答えるべき点が明らかになっただけであって、まだそれらにどのように答えるのかというところが、答案ネタとしてまとまっていないからです。
しかも、それらの答案に示す解決方法は総合技術監理の観点から評価されて適切なものに仕上がっていなければなりません。

総合技術監理の観点からふさわしいというのは、平たくいうと、5つの管理の観点などからみて、誰しもが妥当だと考える判断、行動が記載されているか否か、ということです。
したがって、答案ネタをすべて網羅したストーリーを描いて、さらにこうした総監的なエッセンスも答案の中に織り込んで、しかもそれを論文の形式をとれるほどの構成に仕上げておかなくてはならないのです。

答案の記述に入るのは、これらの作業の後になります。

時間にすると記述式問題の午後の時間の3時間半の半分くらいは、こうした論文構成までの作業に充てる必要があるでしょう。

そのくらい大切な作業です。

答案の記述は、採点者の視点で読みやすく、読みやすく・・・

以上のような作業を終えて、いよいよ答案の書き下しが始まるのです。
もう、ここまでくると、相当持ち時間を消費しているでしょう。
しかも、あなたの答案用紙は、まだ真っ白けのままです。
あなたの周りの受験者は、ほとんどがすでに答案を数枚書き上げている・・・そんな状況です。

しかし、あなたはすでに合格レベルにある答案のネタと構成を作り上げています。
何を心配することもありません。

周りの受験生がいくら答案用紙を真っ黒に染め上げていたところで、それらは題意を得たものになっているかどうかは、全く分からないのですから。

あなたは落ち着いて答案ネタと構成を文章化していけばいいのです。

このときあなたが注意すべきなのは、採点者の目線で文章化していくことだけです。
言い換えると、あなたの用意した文章ネタがきちんと採点者に伝わるような、そんな読みやすい文章を書くように細心の注意を払う、ということです。

この文章作成のコツは、『技術士二次試験 筆記試験のポイント 』で述べていることと何ら変わりはありません。

そのポイントは、短文化、短文の構成、そして接続後の適切な使用といったことになります。

以上述べてきたような総監記述式問題についての対策は、かつて『七つの鉄則』という教材としてご提供しておりました。
しかし、平成25年度からこれをバージョンアップし、『聴く!技術士総合技術監理部門のツボ』としてご提供しています。

あなたは「自信」という最高の切り札を手にすることができる

最後に、私が受験した平成18年度の試験時間の状況についてお話いたします。

総合技術監理部門の記述式問題は、一時期まで「技術的体験論文」と称されていた自分の体験を総監的観点から記述する定型的な問題ばかりが出題されていました。
しかし、私が総合技術監理部門を受験する前年の平成17年度は、単純に『体験を述べよ』という問題ではなく、その体験について過去問とは違った観点からの記述が求められる、いわゆるサプライズ問題が出題された年でした。
問われているポイントはまったく変わらないのですが、事前の暗記という対策が通用しない出題方法となっていたのです。

それを見た私は、
『これは次もサプライズで来るはずだ。単純に試験を丸暗記しているだけじゃダメだ』
というインプットを予め自分に対して行いました。
すなわち、どんな問題が出題されても、かならず的を得た解答を出せるようになっておこうと。

・・・そして、平成18年度の技術士総合技術監理部門の試験。

やはり予測は当たりました。

またまたサプライズ問題だったのです。
同じサプライズ問題でも、平成17年度の場合は“丸暗記が通用しなかった”だけでしたが、平成18年度は『業務チェックリストを書きなさい』などという、少々考え込まないと何を解答したらいいのかさっぱりイメージがつかないような出題形式だったのです。

総合技術監理部門の試験会場で、問題用紙が配られて
『それでは試験を開始してください』
という試験官の合図とともに、いっせいに総監の全受験者が問題用紙に眼を通すのですが、会場の方々で
『エ〜』とか、『な〜んだょ』とか、『ちぇッ』とか、『ハァ』とか・・・。

しかし、そんなこともあるという前提で対策を入念に練っていた私は、まったく慌てることはありませんでした。
むしろ、そのような試験会場のの隅々から漏れる嘆息を聞きながら、ある意味、ゆとりを感じながら、最初の作業である「題意の分析」に入っていったのです。

試験開始から1分ぐらいたってから、ようやく気を取り直したのでしょう、まわりの受験者たちはため息をつきながらもやおら鉛筆を走らせ始めました。

カリカリ・・・カリカリ・・・。

でも、私はというと、問題用紙をひっくり返して・・・。


昨今、技術士総合技術監理部門の筆記試験では、このようなサプライズ問題が一般化しています。
これまでの出題履歴は、あまり当てにならないと考えておきましょう。

ともかく、大事なことは、どんな問題が出ても、
“動じない”
ことです。

動じないためには、そもそもその技術士総合技術監理部門の試験で、試験官が我々の何を見極めようとしているのかについて、予め把握しておく必要があります。
そして、そのための訓練をたくさん積んでおくのです。

すると、その訓練をしたという実績が、あなたに“自信”という最高の切り札を授けてくれるのです。

これさえあれば、怖いものは何もありません。

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